2018年9月3日、経団連の中西宏明会長が、就職活動ルールを廃止することを発表しました。

これまでは、学生の方が就職をするにあたって、企業は3月から会社説明会、6月から面接ができるというものです。

そもそもの始まりは1953年から経団連の加盟企業で就活協定が結ばれ、その趣旨は学生の学業と就活の両立というためのものでした。

それが今回の発表を受けて、2020年度に行われる就職活動より、このルールが廃止するというものです。

今までと違い、2020年度からの企業の採用スケジュールは大きく変わるでしょう。

その変化が何をもたらすのかを予測してみました。

 

就活の現状

 

 

就活の考え方は、大学生の中でもかなり大きな格差が産まれています。

・就活は3年生の3月にスタートするものと思っている学生の方。

・就活は早ければ大学1年生や2年生から短期インターンに参加するという意識の学生の方。

・アルバイトの替わりと、社会経験を積むために大学3年生からの長期インターンを選択する方もかなりの数になります。

少し古いデータですが、2016年卒の学生の方が、インターンシップに参加した割合は、7割を超えているHR総研の調査結果が示しています。

 

http://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=98

 

つまり、学生の方は良い企業に入りたいという思いが強く、企業としても優秀な人材の確保に余念がないということです。

しかし、インターンを採用している企業の中には、研修に行くための地方からの交通費が出なかったりなど、学生の方にとって負担がある会社もある様子。

そうしたところは大手企業というよりは、急激に成長しているベンチャー企業に多いと見受けられます。

 

 

私が就活をした2006年から比べると、インターン参加の割合が、非常に大きな大きな変化でしょう。

現状では、学生の学業と就活の両立を目的とした、就職活動ルールがあまり意味を成していない状況になります。

 

就活の変遷・倫理憲章の成り立ち

 

 

就職協定が定められる1953年以前の就活を見てみましょう。

1938年を見てみると、戦時中であり、新卒者は厚生省によって就職先を調整しており、優先的に軍需産業に配置されていました。

働くという意義も、「国家の要望に適合」することが求められ、自分の望んだ就職先というよりは、自分に適した就職先に配置されることが多かったようです。

更に時代が進んだ1944年には、中学校以上の学生は男女問わず、工場で兵器や食料の生産に従事し、職業選択の自由は奪われるという状況でした。

 

 

戦後、都市部での学生獲得競争が激化して、大学生の青田買いが問題となりました。

そこで、1953年に文部省・企業・大学の間で、入社選考の開始日を10月1日とする「就職協定」が定められました。

これが、現在の「内定式」のはじまりですが、実際には、なかなか守られていなかったようです。

1960年代半ば以降の高度経済成長に入ると、学校を経由せずに就職情報誌で就職先を見つけるという現在のリクルート形式も出てきました。

ただし、中学校・高校生の就職は学校や職業安定所の斡旋によるものがほとんどでした。

 

 

その後、1972年のオイルショックによる高度経済成長の終わりでは、新卒者は就職難に晒され、1980年代からはバブル経済により新卒者が引く手あまたの「買い手市場」になり、1993年ごろのバブル崩壊で就職氷河期となりました。

1996年には「就職協定」が廃止され、代わりに企業と学校が「倫理憲章」つまり、現在の就職活動のルールが定められたのです。

 

今後の時代の予測

 

 

就活ルールが廃止されるとどうなるのでしょうか?

私の予測では、現状ルール自体が形骸化しており、当面の状況としては変わらないのではないかと思います。

ただし、今後の流れとしては、企業にとっていい人財が欲しいので、苛烈な企業側の競争が考えられます。

 

 

そうなると、学生確保の流れとして、内定状態では企業の表面の部分を押し出して、企業の実情と乖離したような就活が起こり、その採用の数年後には大量の離職者を出すかも知れません。

つまり、夢を持って入社はしたけど、自分の夢と実際の業務が違い、そのギャップによって離職へ至るのではないでしょうか?

ある意味、本人の夢や将来性というよりは、企業側の実力主義による学生確保の弊害として起こる問題でしょう。

 

まとめ

 

 

学生の方にお伝えしたいのは、自分の軸を持たず、条件で選ぶと条件で選び返されるということを覚えておいて下さい。

そのため、学生のうちから自分を内観して、自分の未来への道をイメージして描くと良いでしょう。

また、自分は何がしたいのだろう?と考える学生の方の割合も少しずつ増えているように思います。

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